1
それはブーンはコンビニでお菓子を買いに来たときのことでした
( ^ω^)「ふー、疲れたお…田舎だとこんなにコンビニが遠いのかお…」
ブーンこと内藤ホライゾンは訳有りの転校生であった。
高校2年生後半の受験シーズン迫る時の転校。
ブーンにはあまり友達を作る気はありませんでした。
( ^ω^)「あれ…?お金忘れたお…?」
ブーンはここまで来てやっと財布を忘れたことに気づいたようです
( ^ω^)「マズイお…どうするお…?また帰って戻ったら夕飯の時間過ぎるお・・・」
ブーンはこのとき、ある決意をした
( ^ω^)「…万引きするお」
それはブーンにとって、未知の世界
もともとお金にはあまり不自由の無かったブーンにとっては初めての体感
( ^ω^)「店員は2人…一人はレジ、もう一人は雑誌コーナーの整理…」
ブーンはお菓子コーナーでじゃがりこを手に取る。
そして、レジを見る。どうやらレジ打ち始めたばかりの高校生バイト、問題は無い
そして、チャックの開いた鞄にそっと入れた。無論、レジを背に向けて
川゚−゚)「…」
( ^ω^)「お?あわわわわわわ…バレたお…」
川゚−゚)「お前は私のクラスに転校してきたブーン君じゃないか?」
(;^ω^)「そうだお…たしか…クーさんだったお?」
川゚−゚)「そうだ、覚えてもらって光栄だ。少し時間あるか?」
(;^ω^)「(バレて無いお?)お…少しなら大丈夫だお…」
川゚−゚)「ちょっと外に出るか」
(;^ω^)「(ちょwww鞄の中お菓子入ったままだお…)」
ブーンは内心ビクビクしながらコンビニを出る
川゚−゚)「その様子だと、初めてかまだ少しだな?」
( ^ω^)「お?」
川゚−゚)「そんなんじゃ、すぐバレるぞ」
( ^ω^)「クーさん!バラさないで欲しいお!」
川゚−゚)「バラしはしない。ちょっと一緒に隣の薬局に来てくれないか?」
( ^ω^)「おkだおw(うはwwww女の子からの誘いktkrwww)」
そんなわけで2人は薬局に向かう
川゚−゚)「ときに、ブーンはどこから来たんだ?」
化粧品コーナーの洗顔料を手に取って見ながら言う
( ^ω^)「ニュー速VIPのVIP高だおw」
隣でクーの仕草を見ながら言う
川゚−゚)「VIP高…あの有名な高校か…私のところは田舎だろう?」
3,4つほど洗顔料を見比べながら言う
( ^ω^)「ちょっと田舎だと不便だおw」
川゚−゚)「だな、私も大学は都会にすると決めている」
手に持っていた洗顔料を戻す
川゚−゚)「…じゃあ、出ようか」
( ^ω^)「お?買わないのかお?」
川゚−゚)「…」
だまって出て行くクー
( ^ω^)「(ちょっと変わった子だお…?)」
薬局の外から少し離れた駐車場
川゚−゚)「ブーン君は意外と鈍感だな」
( ^ω^)「お?」
そういうとクーは服の袖から、1つ、2つの洗顔料が出てくる
( ^ω^)「おぉ!」
川゚−゚)「長袖でないと出来ない技だ、数個の商品を持って比べるように見て、袖に入れる」
( ^ω^)「全然わからなかったお…」
川゚−゚)「当然だ、バレないようにやっている。ちなみにこれを私達の間では『袖引き』という」
( ^ω^)「なるほどだお…、お?私…達?」
川゚−゚)「携帯のサイトで見つけた万引きサークルだ。実はこの方万引き暦4年だ」
( ^ω^)「だからこんなに上なのかお…」
川゚−゚)「ばらしたら承知しないぞ」
( ^ω^)「当然だお!」
川゚−゚)「ちなみに私は2回ほど補導された経験がある、まあ、全部中学生の時だがな」
( ^ω^)「クーさん!いや、師匠!ブーンに万引きの極意を教えてくださいお!」
川;゚−゚)「そんな、師匠だなんて…」
( ^ω^)「初めての万引きはスリルがあってよかったお!」
川゚−゚)「まあな…でもそれが癖になってやめられないものだ、やるなら本気で技を覚えないといけないぞ」
( ^ω^)「もちろんだお!」
川゚−゚)「高校生からの万引きデビューはきついのだがな。まあ、気に入った、教えてやろう」
( ^ω^)「いいのかお?ありがとうだお!」
川゚−゚)「これは私からのプレゼントだ、2つあってもしょうがない」
そういうと、クーはブーンに洗顔料を渡す
( ^ω^)「こんな高そうな洗顔料初めてだお…」
川゚−゚)「じゃあ、また明日学校でな」
ブーンの万引き生活が始まりを告げた